秘密の★オトナのお勉強①



「アンタ、あたしの弱点知ってて、わざと触ってるんでしょ!」



「あ?バレた?」




あたしがマネージャーになったばかりのあの日だって、今だって。

貞永は、あたしが感じる所にしか触れてこなかった。



ズバリ言うと…

あたしの弱い所は、首筋と太ももで。




「気持ちいいだろ?あゆちゃん?」



「…今すぐあの世に逝って来いー!」




あたしは貞永の隙をついて、ヤツの顔面に肘鉄(ひじてつ)を食らわす。


あまりに痛かったのか、貞永はあたしの太ももから手を退かせて顔を押さえていた。




「…バカかお前!俺の顔に痣なんか出来たらどうするつもりだったんだよ!」



「そんなの自業自得でしょ」




…あたしの身体に触った罪は重いのよ!




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