秘密の★オトナのお勉強①



そんな会話を繰り返す事数分。

あたし達は、製作発表会見が行われるホテルへと到着した。




「ほら!変態過ぎる貞永くん!今から仕事なんだから、機嫌損ねないでよ!」




あたしが強めに貞永の肩を叩くと、キリッとした瞳をあたしの方に向けてきた。




「…誰が機嫌損ねてるって?」




そこには、さっきまでの変態狼はいなくて、ちゃんと「俳優」の顔をした貞永がいた。

…切り替え早っ!!




「ごめんって!さて、いっちょ向かいますか!」



「おう!」




そんな貞永に戸惑いながらも、あたし達はホテルの中へと入っていく。


…貞永の恐ろしさを改めて実感しながら。




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