秘密の★オトナのお勉強①



その瞬間、貞永が何か思い出したように口を開く。




「そうだ、あゆ」



「…何?」




あたしは歩みを止めて貞永の方を振り返る。


貞永は気持ち悪いくらいの笑顔を浮かべたまま、あたしの顔をジーっと見ていた。



…なんだか、とてつもなく悪い予感がするのはあたしだけ?




「製作発表終わったら、さっきの続きしような?」




…さっきの、続き?

あたしは記憶を辿っていく。


確か、ここに向かう途中の車の中であたしは…

貞永に襲われかけたんだった!




「ば…バカ!!」



「楽しみにしてるぜ?あゆちゃん?」




赤面するあたしを楽しむようにして、貞永は先に製作発表へと向かっていった。




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