★俺様王子×優等生★
無視・・・無視・・・。
私はそう何度も自分の頭の中で唱えた。
「〜〜〜〜!」
そうしたら自然と龍ヶ崎の言葉が
自分の耳へと入ってこなくなった。
教室にいるみんなもいつもと違う
私の様子を見て驚いている。
いつも怒鳴っている私の姿を見ていれば
仕方ないか!
すると龍ヶ崎は仕方なさそうに
自分の教室へと戻っていった。
『やった!桜井先生!!』
私は心の中で桜井先生と
ハイタッチを交わした。
ふと、教室へ戻っていく龍ヶ崎の姿を
見ると、とても可哀想な背中をしていた。
いつもと違う、とてもちっぽけな背中・・・
って私、何考えてるんだろっ!