★俺様王子×優等生★
「きゃーーーーっっっ!!!!」

私は先生の手首へと噛み付いた。

「った!!このガキッッ!!!」


―バシッ

その瞬間、頬に激痛が走った。

ふと冷静に戻った。

いや、冷静というよりも私の頭の中で何かが冷めたのかもしれない。


私・・汚れちゃうのかなぁ・・。

反抗したら、殴られちゃう・・。

なんでこんな事になっちゃったんだろ・・。


「あはははははは!!!!」

先生の楽しむ笑い声が、今では遠く感じる。


頬、まだジンジンする・・・。

入学式、龍ヶ崎もこれくらいいたかったのかなぁ・・?


龍ヶ崎・・・。


「助けてぇ・・・龍ヶ崎ぃ・・・。」


自分でも出たか分からないような小さい声だった。



・・・・なのに・・・。


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