★俺様王子×優等生★

そして龍ヶ崎は拳を握りしめ、
それを先生に向けた。


「な…殴っちゃだめ…!」


私は慌てて止めようとした。



だけど遅かった。
龍ヶ崎はもうすでに拳を振り上げていた。



―ピタッ


「え…?」

龍ヶ崎は先生の顔の目の前で拳を止めた。

「お前は……殴る価値もねぇよ…」


「は・・笑わせ・る・・な」


「いいか? 1つだけ覚えておけ。
こいつは、俺の女だっっっっ!!!!」



「な・・・」


「二度と近づくんじゃねぇぞ?
次こんな真似してみろ?
お前の腕へし折ってやるからな?」


「・・・・」


そう言って龍ヶ崎は先生をにらみつけながら
拳を自分のもとへと戻した。

< 30 / 43 >

この作品をシェア

pagetop