知らないヒト
日曜日になった。約束の日。

10時にJR大阪駅の切符売り場前。目印は黄色い紙袋。

私は黒のミニスカートとピンクのタートルネックにグレーのコートを羽織って茶色のブーツを履いて大阪駅に繰りだした。



待ち合わせの10分前に着いた。駅近くの店のまえには寂しくクリスマスツリーがたっていたり、ドアにリースがかかっていたりと、クリスマス感が溢れている。


緊張する。

物凄く緊張する。

そういえば耕助さんっていくつなんだろ?勝手に大学生くらいだと思ってたけど。

早く会いたいなぁ。

つい最近チャットで知り合っただけなのに…


あ、10時だ。
何処だろ?黄色い紙袋、黄色い紙袋……

あ!いた!!

すぐに駆け寄った。

「耕助さんですよね。みことです。」

相手は驚いたようにこちらを見た。結構イケメン??背はすらっと高くて、詳しい歳は分からないけど、大学2年生くらいかな?
「君が?」

「はい。」

「可愛い……。……………………じゃぁ、早速行こうか。」
あれ?私が高校生じゃないことばれてないみたい。
「まず何処に行くんですか?」

「ホテルで早速撮影」

「ホテルですか??」
いきなりですか
「うん。予約してある」

準備いいな~と感心してしまう。


ホテルに着いた。

高級感が漂っていて、良いホテルだと思った。

素早くチェックインを済ませ、部屋へ向かった。

最上階の一番端だった。意外とお金持ちかも…


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