恋☆STORM


先に捕まったTaxiに
亮、順君、トウマが乗って
マンションへ向けて出発した。

私は黙って、
2台目のTaxiを探すシノと青ちゃんの
後姿を見ていた。




終電過ぎてなくても、
Taxiで帰るくせに……。
皆で地下鉄乗って帰るのが
好きだったのにな……。

トウマと青ちゃんと私は
いつも車内でハシャイでたね。
隣の席でシノはいつでもゲームしてた。
順君は教科書読んでることが多くて。
亮は時々 彼女と一緒に座ってたっけ。



もう地下鉄には乗れないのかな・・・
確かに、
あの頃とは、
もう状況が違うもんね・・・




やっと捕まったTaxiに乗り込むと、
助手席に座ったシノが
静かなトーンでこう言った。



シノ「どうしてTaxi イヤなの?」



普段のシノはヤンチャな感じで、
ぶっきらぼうな話し方をしたりするけど、
時々こんなふうに
優しく語り掛けてくれる。

きっと これが、
本当のシノ・・・ なんだと思う。



私「別に嫌いじゃないよ。」



そう答える私の隣で、
青ちゃんは寝息を立て始めた。



・・・明日のLive、頑張ってね・・・



寝顔にそっと、語りかけた。












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