甘い彼氏とX'mas〜Sweet続編〜

列に並ぶと


前も後ろも恋人同士ばかりで

寒い中お互いに抱きしめあったりしながら順番が来るのを待っている


たくさんの恋人達から幸せなオーラが出ていて


ワタシの心もポカポカ温まってくる気がした



「寒くない??」


不意に昴君は口にすると


ワタシの両手を掴んで


片方ずつ自分のポケットの中に入れた


それから


「なっ??暖っかいだろ?」


って言って


そっと胸に抱き寄せた


昴君の鼓動と体温に


「うん、暖っかい…」


って目を閉じた


いつもなら恥ずかしくて赤くなるのに

今日は周りもカップルだからか
恥ずかしさが消えていく


待ち時間のあいだずっと昴君の胸の中で暖を取っていた





1時間くらい時間が経ったころ

やっと順番が回ってきて



真っ暗闇の廊下を妖しい音楽が流れている


お化け屋敷が苦手なワタシはそれだけで心拍数が上がってくる




ドキドキドキドキ…



薄明かりがともり始め


奥に二人乗りの移動する椅子が現れて


二人で乗り込んだ


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