甘い彼氏とX'mas〜Sweet続編〜
『あぁ〜!!昴出たぁ!!』
昴君の音量が大きいからか
それとも相手のいる場所が煩いからかは分からないけど
テンションの高い女の子の声が聞こえてきた
「アサミ…何??」
アサミ??
アサミって確か…
『何って今クラブに居て、X'masイベントでさ。昴何してるかなと思ってぇ!!』
思い出した
昴君と同じクラスの人で
多分昴君を好きな人だ…
「彼女とデート…言ったはず…」
昴君は明らかに不機嫌なのが分かる冷たい声で口にする
だけど彼女はそんなのお構いなしに早口でまくし立ててる
そして次に彼女が吐いた一言がワタシの気持ちを一気に沈めた
『前から思ってたけど、彼女と昴って正反対だよね。一緒にいて面白い??』
−ズキン…
それはワタシが前から思っていた事だった
「お前、いい加減にしろよ!」
その一言で怒りが頂点に達したのか
昴君が声を荒げた
相手もそれが分かったのか
『嘘じゃん。そんなに怒らないでよ…じゃあまたね昴。』
それだけ言って慌てて電話を切った