甘い彼氏とX'mas〜Sweet続編〜
−ガチャンッ!!
バスルームの中から鍵をかける
−−ドンドン!!
「萌音!!」
昴君が必死に外から呼び掛けるけど
なんて答えていいか分からなくて
黙ってその場にうずくまった
なんでワタシってこうなの
いつも自分に自信がなくて
小さくなってしまう
こんな自分大嫌いだよ!!
せっかくのX'masなのに…
「うっ…ヒック……」
うずくまって声をなるべく出さないように泣いてると
さっきまでドンドンという音も
『萌音!!』って呼ぶ声も聞こえない事に気付く
えっ…なんで??
座ったままドアに耳を当ててみる
−−シーン……
物音一つしない外の雰囲気に気持ちが焦りだす
もしかして昴君
怒って帰っちゃったの…
えっどぉしよう…
まさかこのままお別れなんて
心臓の音がどんどん大きくなって
それと比例するように不安も膨らんでいく
やだ…
やだよ……
−ガチャッ!!
「昴君!!!」
慌ててドアの鍵を開けて中から飛び出して
名前を叫んだ
「はい、捕まえた。」
えっ!!!
その言葉と同時に
飛び出して来たワタシの身体を昴君がお姫様抱っこして
優しく捕らえられていた