一生一緒
「それは楓に言ってあげて。
俺は怒んないよ。」
玲哉は優しくあたしの頭を撫でた。
楓が来た。
玲哉はじゃあって言い卓から外れた。
楓は玲哉に頭を下げ、あたしの隣に座った。
「どうした?
歩に何か言われた?」
「歩は悪くないよ。
だから怒んないであげて。
あたしが勝手に泣いただけだから。」
あたしはいつもみたいに笑った。
ちゃんと笑えたかな。
でも楓の目を見たらまた涙が流れた。
「じゃあ何で泣いてんだよ!」
楓はあたしを抱きしめた。
他のお客さんが見ている。
さっきのキャバ嬢も驚いた顔で見ている。
そしてあたしを睨んだ。