一生一緒

「どっちが悪いかなんてどうでもいいんだ・・・。」
楓は煙草を消した。
「俺さ鈴のこと本気で好きなんだよ。
鈴の過去も鈴の家庭の事情も全て受け入れられんだよ。
なのに鈴に全然俺の気持ち伝わってないよな。」
「あたしも楓好きだよ。
だけどそういうことはホストやめてから言ってほしい。」
楓とあたしは一切目を合わせない。
いや、楓があたしを見ようともしない。
何か悲しかった。
歩が急に椅子から立ち上がった。
「楓さんの大事な鈴ちゃんに手をだしてすみませんでした。」
歩は床に顔をつけ土下座をした。

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