一生一緒

「おまたせ。
家どこ?」
歩が運転席に座った。
「渋谷。
とりあえず渋谷のドンキに向かって。」
「はいよ。」
歩は車を走らせた。
やっぱり歩は喋らない。
気まづい。
あたしは目を閉じて寝ることにした。
歩の視線を感じたけど寝た。


誰かに肩を揺すられた。
「鈴ちゃんドンキついたよ。」
歩だ。
あたしは寝ぼけて歩の顔を見つめた。
綺麗なくっきり二重。
鼻筋が通ってる小さい鼻。
薄くアヒル口な唇。
イケメンだ。
楓に負けないぐらい。
「鈴ちゃん?」
歩に見とれていたら歩が心配そうにあたしを見つめた。

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