一生一緒

「お客さん?
・・・それにしたら幼いね。
彼女?」
その女の子は楓の方に体を向け笑った。
無邪気に。
その笑顔が怖い。
女の子と一緒にいた女の子も一緒に笑ってる。
「この子はお客さんじゃないよ。」
楓はそう言いあたしの頭を軽く叩いた。
楓は上手く笑ってる。
本当は焦ってるはずなのに。
「そうなんだぁ~。」
隣にいたもう1人の女の子があたしをじろじろ見ている。
「今日あたしら店行くからまた店でね。」
女の子たちがジェットコースターに乗った。
よかった。
一緒じゃなくて。

< 43 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop