一生一緒
泣き止もうとしたけど涙が止まらない。
もう気持ちは落ち着いたのに。
体と心がついていけてない。
みんなにバレないように俯いた。
歩はゴメンねって言いながらあたしの頭を撫でてくれた。
「鈴ちゃんどうしたの?!」
代表の玲哉の声が聴こえた。
顔を上げたらやっぱり玲哉だった。
玲哉はあたしを見たあと歩を見た。
いや睨んだ。
「歩ちょっと卓外れて。
そんで楓呼んできて。」
歩は消えそうな声で返事をして楓を呼びに行った。
「歩は悪くないから怒んないであげてね。」
あたしは涙を拭きながら代表を見た。
これ歩のハンカチだ。
後で返さなきゃ。