僕の街には今日も雨(涙)が降る…。
「おはよう。」

 李麻の隣の、緒方 零が話し掛けてきた。

「おはよ、あれ?今日は飛夏羽ちゃん、ジャージ?」

 今、飛夏羽に話し掛けたのは橘 純である。

「え、えっと…その…これは…」

 飛夏羽がうろたえていると、其処に李麻が口を挟んだ。

「純、零。話があるんだけど…」

 李麻の問いに、純と零は顔を見合わせてから頷き、四人は教室を後にした。

 廊下を歩いているときに、優都が二個鞄を持って走ってきた。

 五人は階段の所で気付かずにすれ違った。

「…あれ?今のって…飛夏羽達?」

 優都は教室に自分の鞄と飛夏羽の鞄を置くと、急いで四人の後を追いかけて
行った。

 屋上に着くと、李麻がいきなりこんな事を口に出してきた。

「ねぇ、何で2人は優都の事助けないの?」

 李麻の急な発言に、残りの三人は目を白黒させて李麻を見た。
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