僕の街には今日も雨（涙）が降る…。

　飛夏羽達は驚いて階段へ走っていった。

「…優都！？」

　飛夏羽達の目の前には血だらけになった優都が倒れていた。

「…優都…優都！」

　飛夏羽は無我夢中で優都に駆け寄り、優都を揺すった。

「優都！優都！しっかりしてよ！優都っ…」
「飛夏羽ちゃん。」

　ふいに後ろから名前を呼ばれ、飛夏羽は振り返った。

「…約束…でしょ？」

　其処には翔太と新が立っていた。

　飛夏羽は無言で立ち上がり、その場から逃げるようにして走っていった。

「一寸…飛夏羽！？」

　李麻が追いかけようとするのを零が止めた。

「零？何するの！？」
「今は優都の事が先だよ。」

　戸惑いながらも零の言葉に、李麻は頷いた。

「先生呼びに行こう。」

　李麻と零は職員室へと走って行った。