僕の街には今日も雨(涙)が降る…。
 一瞬何が起こったのか、誰も分からなくなった。
少ししてから零たちは歓声を上げて喜んだ。

「…嘘だろ?」
「リーダーがやられるなんて…」

 丁度その時、暗い夜道に光る赤いランプと、サイレンの音が聞こえて来た。

「ちっ!」

 翔太は急いで立ち上がり、逃げ出そうとした。
そして途中で立ち止まり、優都の方に振り向いた。

「千葉!この勝負は預けておくからな!」

 翔太に対して、優都は目を逸らした。

「俺達も逃げよう!」

 純の適切な判断に全員が頷き、ここから一番近い純の家へと走っていった。

 それならそうと、純の家で待機すれば良かったのに、と思う全員であった。

 誰も居なくなった公園に、一人だけ誰かが現れた。
一体この人影は誰だったのだろう…
< 24 / 73 >

この作品をシェア

pagetop