僕の街には今日も雨(涙)が降る…。
 そして、純の家に着いた全員は純の部屋に入って寝転んだ。

「…警察って…」
「こんなのありかよ…」

 純と零は落ち着くと隣の部屋へと行った。

「優都…大丈夫?」

 優都は頷いた。

 飛夏羽はポケットからハンカチを取り出し、優都の口の血を拭き取った。

「いて…」
「ご、ごめん…」

 飛夏羽が血を拭き終わったところに、純と零が戻ってきた。

「怪我、治療するよ。」
「ありがと…」

 純は手際よく優都の傷を治療した。

 治療し終えたあと、全員が黙り込んだ。
しばらく黙ってから零が顔を上げた。

「結局…タイマン如何すんだ?」
「また…やるみたいだよ。」

 優都は他人事の様にそっと呟いた。
李麻は溜息を吐き、純は拳を握り締めていた。

「もう…良いよね…ここまで…傷ついたんだもん…」

 飛夏羽はそう言うと立ち上がった。

「飛夏羽ちゃん?」
「ごめん、帰るね。色々と遣る事あるから…」
「俺も帰るよ。」

 優都も立ち上がって飛夏羽のところへ来た。

「大丈夫なの?」
「うん。…じゃあ皆…今日はありがとう。」
「おやすみなさい。」

 二人は足早に純の家を出て行った。

「…大丈夫かなぁ…」

 李麻は心配そうに二人の出て行ったドアを見つめていた。

「大丈夫だよ。二人だもん。」
「うん。」

 純と零に慰められたが、李麻は心配でならなかった。
このままで二人は大丈夫なのか…そう考えると何もせずには居られなかったの
だ。
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