怖い夢
鬼になったママ
私が4才くらいの頃の夢です。

自分でもよく覚えてるなぁと思いますが、それ程インパクト大の夢なのでしょう。




―――私は、毎日のように通っていた駄菓子屋の前にいた。


きっと真夜中だったのだろう。
人は無く、街灯がチカチカと瞬いている。
駄菓子屋の向かいには、有刺鉄線が張られたゴム工場。

当然、今時間帯になんか稼働していない。


さて、何故私は駄菓子屋の前にいるんだろう?


足には子供用の小さなサンダル。歩くと音がなるやつだ。
お気に入りのパジャマに、お気に入りのクマさんの絵のついた腹巻きを装着している。



そうだ、ママを探しにきたんだ。

寝ようと思って、でもママが見あたらないから、探しにきたんだ。


私はプキュプキュと音を鳴らしながら、うろうろ歩いた。

自販機の明かりが、妙に眩しかった。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop