いちごみるく
奈美もウンウンと頷いていて、祐一くん達は少し間をあけて頷いた。
「じゃぁ、あたし祐一くんと乗ろうかなぁ~」
「えっ?」
祐一くんはワケが分からず戸惑っている。
当たり前だよね、普通4人で乗ると思ってたんだから…
「奈美は圭太くんと乗ってね♪」
あたしはそう言って奈美を強制的に圭太くんの隣に移動させた。
観覧車乗り場に行くと結構な人達がたくさん並んでいる。
…ほとんどカップルばっかり。
数十分待つと、あたしと祐一くんが先に観覧車に乗り込んだ。
奈美達は多分もう少し遅れて乗ると思う。
…ていうかあたし、高い所苦手なんだけど……
俯いてたら何とかなると思い、ずっと下を俯いた。