いちごみるく
あたしと奈美はクラスの出し物で余裕がないから、出来ないんだけど…
今作業をしている雑用も、学園祭のパンフレットを作っているところ。
祐一くんと圭太くんは元々ベースをしているらしい。
「雑用終わったら奈美、一緒に帰ろ?」
「分かったー。早く終わらせるね」
相変わらず仲の良い奈美達は、結構憧れもあるかも知れない。
あたしも彼氏が出来たら仲の良いカップルになりたいもん。
ふと祐一くんを見た。
…あたしと釣り合うわけないじゃん。
しばらく作業を進めていると、パンフレットは全て完成して奈美達は教室を出て行ってしまった。
「バイバイ、初実!」
ニヤッとした奈美の表情が、頭から離れない…
絶対二人きりにさせようとしてたんだよね。