いちごみるく
しみじみ思っていると、後ろからポンポンと肩を叩かれた。
「へ?」
「へ?だって。怠けた返事~」
そこにいたのは子供みたいな笑顔を見せる祐一くん。
祐一くんはクールそうに見えてヤンチャみたいな性格をしている。
女の子からも評判いい…って圭太くんから昨日教えてもらった。
そりゃ人気も出るよね、こんなギャップがあれば。
4人で食堂の席に着くと奈美は耳打ちしてきた。
「今日だけ圭太くん隣に座ってもいいかなぁ?」
奈美はきっと圭太くんの横で食べたいらしい。
「いいよ、あたし祐一くんの隣座るから!」
別に問題はないし、祐一くんの隣だからって何もない。
自然に奈美は圭太くんの隣に座ると、あたしも気まずそうに祐一くんの隣に座った。
「じゃぁ俺頼んでくるから食べたいもの言ってー」