I have a teacher☆
出会い
「ごめん隼人(はやと)、別れよう?」

「・・・は?イキナリ何言ってんだよ?」

「・・・もう、隼人が分かんなくなったの・・・」

「・・・・・・何かあった?」

「酷いこと言ってるの分かってるよ。あたし今すごい酷いこと言ってる・・・」

「・・・マジで言ってんの?」

「だって・・・あたし、ワガママかもしれないけど、あたしたちもう付き合って1ヶ月もたつんだよ?なのにあたし、全然隼人のこと知らない。家も、誕生日も、好きな物とか・・・それに、隼人、メールもなんにもくれないし・・・。ねぇ、こんなんで付き合ってるって言える?」

「俺は・・・迷惑とか、そういうこと考えてたんだよ」

「あたしが家に行ったら迷惑なの!?」

「違う!そういうんじゃなくて。メールなんか急にして、馴れ馴れしいとか思われたら嫌だから・・・。待ってたんだ。京(みやこ)からメール来んの」

「そんなの言ってもらわなきゃ分かんないよ・・・。メールくれなきゃ、誰だって不安になるよ・・・」

「ごめん。それは謝る」

「・・・・・・」

「許してくれる?」

「これからメールしてくれる?」

「する!マジする!」

「本当?」

「絶対!」

「・・・なら許す・・・」

「はぁぁぁぁ・・・」

「?どうしたの?」

「マジよかった・・・」

「なんで?」

「ったりめーだろ!俺、京のこと、メッチャ大事にしたくて・・・」

「今、自分、メッチャハズイこと言ってるよ??」

「うん、知ってる・・・」

「ねぇ」

「ん?」

「誕生日、教えてくれる?」

「おう!平成4年6月25日!」

「・・・年号まではいらないよ・・・」

「あ・・・;」

「そうだ!ねぇ、明日隼人んち行ってもいいかな?」

「いいけどメッチャ遠いよ?」

「え゛・・・;」

「電車40分くらい乗って、徒歩30分?俺は定期あるけど、京は反対方向だから、600円チョットかかると思う」

「うそーー;」

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