I have a teacher☆
「いーよ!次は英語だから・・・。あけちゃん産休だから、香咲先生じゃない?」

「そっか・・・。あけちゃん英語だもんね・・・」

「そんなことより早く行きな!今日は大事な約束があるんでしょ?」

「うん・・・;」

あたしはお腹に今朝ママから貰ったカイロをあてながら保健室に向かった。

ガラッ

「せんせぇ・・・;」

っていないしぃぃ・・・;;

虫の息のあたしは、そのままベッドに倒れこんだ。

あ、カーテン・・・。

寝顔は誰にも見られたくないよね・・・。

ベッドまわりのカーテンをひくのに無駄な労力を使ったあたしは、いつのまにか眠っていた。


【洋】

メチャクチャ動揺してるな。

そんなに驚かなくたって・・・。

まぁ教師に告られたら動揺もするわな。

なんてったって教師だし。

でも俺は本気。

本当に一目惚れだったんだ。

制服でここの学校なのは分かってた。

俺が今日からクラスを受け持つ学校だってことは。

でもまさかその”クラス”の一員だったなんてな・・・。

さっきあいつとあいつの友達が話してたことが気になる。

「彼氏」とか「初めて家に行く」とか・・・。

あと「押し倒す」とかも言ってたっけ?

彼氏いるって本当だったのか・・・。

ただ出会って間もないのに告ってくる変な人を避けるためだけの口実かと思ってた・・・。


俺は教師だ・・・。





「はい、みんな席着いてねー」

「やっぱ英語香ちゃんなの!?」

「そうだよ?」

ここでのキャラは平穏な僕ちゃんタイプの天然ティーチャーということで。

だって俺様なのむきだしだったら怖いし。

可愛い先生の方が好かれやすいだろう。

ん?

席に神谷の姿が無い。


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