I have a teacher☆
中学の時にこっちに引っ越して来た時は、あまりの人の多さにびっくりして目を丸くしていたけど、今はもう慣れたか・・・な?

うん、まぁ、慣れた・・・。

と、思う。

プシュー...

その時、目的の駅で電車のドアが開いた。

「ごめんなさい、、、ちょっと通して。。。」

なかなかどいてくれない中年のおっさんにキレそうになったその時。

「すみません。ちょっと通してください」

と声がした。

やっと気付いたおっさんが道をあけてあたしたちが電車の外に出た時、ちょうど電車のドアがプシューと音をたてて閉まった。

「あ、あの、ありがとうございました」

乱れたマフラーを直し、顔をあげるとそこには・・・

かなりのイケメンが立っていた。

(超かっこいい・・・)

「どういたしまして」

一瞬みとれてしまったあたしは、彼の言葉で我に返った。

「あ、そ、それじゃこれで。失礼します」

一瞬でも他の男の人に見とれてしまったことを、あたしは心の中で隼人に謝りながら、
その人に背を向けて立ち去ろうとした...

その時。

ガシッと腕を掴まれた。

「えっ?」

「あ、ごめん、、、可愛かったから、つい」

はぁぁぁぁぁぁー!?

「あ、あの・・・?」

「出会ったばっかでこんなこと言うのも嫌なんだけど、一目惚れしました。よかったら俺と付き合ってください」

え・・・

えぇ!?

今、なんて・・・

はぁ!?

あたしは混乱しながらも、隼人のことを頭に思い浮かべた。

「あ、あのぅ・・・ごめんなさい、私、彼氏いるんで・・・」

「そっか・・・」

「そ、それじゃ・・・」

あたしはそそくさと足を早め、改札口へと向かった。

びっくりしたぁ・・・。



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