I have a teacher☆
「どしたの?美衣、元気ないね?」

「優治(ゆうじ)がバイトで土日ぜんぜん会えなかったぁ~。しかも今日もまだ来てないしぃ~;;」

「そっか・・・でもあたしも土日は隼人に会ってないよ?電話はしたけど・・・」

「電話したんでしょ??優治なんてバイトのシフト丸一日だから電話なんて来なかったよ~」

「休憩時間があるんでしょ?電話来ないんならこっちからしちゃえば?」

「優治が頑張ってるの知ってるから邪魔なんてできないよぉ~。それに休憩時間に電話もメールもできないのは疲れてるからだと思う;;」

「そっかな?」

「どういうこと?」

「休憩時間はバイトの女の子と・・・キャッ♪なんちゃって♪」

「!!!!京のばかぁ~!!!!」

「大丈夫だって、俺は美衣にぞっこんだから」

そこには優治君が立っていた。

「優治ぃ~!!」

「おう!美衣!ごめん!」

「何が?」

「メール返信できなかったの。携帯ぶっこわれた!」

「え゛え゛~!!!!」

「ごめん、今日新しいの買うから、選ぶの付き合って?」

「優治とならどこでも行くぅ~!!」

「ごめんね、京ちゃん。コイツのお守りありがと!」

「お守りってなによぅー。あたしは子供じゃないよ?」

「うん、俺の彼女♪」

「優治ぃ~」

(バカップル・・・)

あたしは優治君と美衣を見つめて、そんなことを思った。

その時、チャイムが鳴った。

「はいみんな席着けー」

うちの担任はあけちゃんっていう女の先生のハズなのに、なぜか隣の担任の鬼塚(おにづか)が入って来た。

「鬼先!あけちゃんは!?」

「あ゛?おい、土日に寮の電話で連絡網まわしたろ?」

「土日はみんな寮にいねぇだろ?現に俺も出かけてたし」

「ああそうか。じゃぁ土日いなかったヤツは聞いてないんだな。明内(あけうち)先生が妊娠してたのはみんな知ってたろ?一昨日あたりからつわりが始まったそうだ。ということで明内先生は産休に入った」

「ええ~!じゃぁ鬼先が代理~?マジかよ~」
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