I have a teacher☆
そう言って先生は・・・


あたしの方に目配せをした。


え!?

は!?

意味分かんないんですけど!!

鬼塚は先生の自己紹介が終わると、自分のクラスへと戻って行ってしまった。

「よし、じゃぁ出欠とろうか。みんなの名前も覚えなきゃね」

「俺、佐久間!」

「あたし藤原ー」

「おいおい、バラバラじゃ出欠とれないよー」

「あはは先生可愛いー」

「よし、じゃぁみんなに自己紹介でもしてもらおうかな」

「するする!」

そしてみんなの自己紹介が始まった。

「あたしの名前は若羽(わかばね)美衣でーす!好きな食べ物はいちごで、得意なことは料理です!」

美衣は可愛いなぁー。

どうしよう・・・。

自己紹介なんてしないもんなぁ;;

そしてとうとうあたしの番になった。

「えと、名前は神谷 京です。好きな食べ物はモンブランで、得意なことは・・・ピ、ピアノです!」

うわぁーん;;

ピアノなんて小5から中2までやってたくらいだよー;;

あたしのばかぁー;;

あたしはがっくりと肩をおとしながら椅子に腰を下ろした。

その後も次々と自己紹介が行われていった。

「はい、みんなありがとう。そいじゃー今朝のホームルームは終わり。号令」

「きおつけー。れぇー」

「「ありがとうございました」」

やっと終わった・・・。

あたしはすぐに美衣の元へと行く。

「みーぃー;;」

「どした?」

「ピアノだってー;;あたしばかぁー;;」

「なんで?京ピアノ上手いじゃん」

「全然;;小5から中2ぐらいまでしかやってなかったよー;;」

「でも上手いんだからいーの!」

「そーかなぁー;;でもありがとぉー」

「どういたしまして♪あっそーだ京!今日さ、アイスのクーポンあるんだけど食べに行かない?」

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