千恋 第1部
そんなめんどくさい仕事もなんとか終わって放課後。
なつは用事があるからと言って早々と帰ってしまった。
私はバスの時間まで紗希とお喋り。
「もうすぐ入試!」
紗希が嫌な話題へともっていく。
「やだ!考えたくない!」
「でも事実じゃん!絶対志望校合格ねっ♪」
「紗希は頭いいからぁ…」
頭の悪い私は入試の事なんて考えたくなかった。
本当、いやだ…
そんな事を言っても入試の日はじわじわと近づいてくる。
私の毎日は、塾ばかりになった。
破裂するよ…
……真面目に。