千恋 第1部
5分ぐらい経ったかな?
翔也が戻ってきた。
「あのさ、唯…来週一緒街の方行かない?」
「なんで?」
「もうすぐアイツの誕生日なんだぁ、で、プレゼント買いに…唯がいた方がいいし。」
…もし私が翔也の彼女の立場だったら、
翔也が他の女の子と2人で出かけるなんて嫌だ。
私の知らないところで、
誰かもわからない女の子と遊んでるなんて絶対に嫌。
そうだよ。
私いけない事してる…。
翔也も翔也だよ…
「…もうやめようよ」
「えっ?!」
「ダメだよ。翔也には彼女がいるんだよ?私達は友達だけど、もし私が翔也の彼女の立場だったらこんなの絶対嫌だ!!」
「…唯…どうしたの?」
「2人で遊ぶとか!2人で出かけるとか!もうできない!!」
私は泣きながら叫んだ。
「だからもうこれで終わり!!」
翔也は驚いていた。
でもすぐに把握して言った。
「わかった。」
私は翔也の家を飛び出し、全力で海まで走った。
その日は海が満ちていた