千恋 第1部
キセキ
大っ嫌いなテストがやっと終わった。
私はまた海にいる。
………翔也と初めて会った日も、こんな晴れた日だったな…
いきなり声かけてきてさ
私はまだはっきりと覚えている。
そういえば、
最初眩しくて顔見えなかったんだ。
私は少し頬が緩んだ。
あんなに仲良かったのにな…
2ヶ月喋らないだけでも、こんなに違うものなんだ。
「…………唯っ!…」
…………今の声…
翔也―