千恋 第1部
「ゲームする?」
…なんですって?★
私は大のゲーム好き。
特にアクション。
「する!」
即答だった。
「なんか唯って色気ねぇよなぁ…初めて会った時から思ってたんだけどさぁ。」
……イラッ…
「別に色気とかいらないしっ。」
「はははっ、怒ったぁ!」
なんだコイツ!!
乙女をなんだと思ってんだ!!
少しイラつきながらも私はゲームで機嫌を取り戻し時間を忘れて翔也と遊んでいた。
ん?時間?ああ!今何時?
8:35
…帰った方が…よくね?
「翔也?私帰るね…」
本当はもっとしたいけどぉー。
「あ、ごめん。親とか心
配してるよね?」
…そういえば翔也のお母さんまだ帰ってきてない。
「私は大丈夫。翔也のお母さん何時帰ってくる?」
「さぁ。夜中かな?うちの親仕事で忙しいし。」
いつも1人なのかな?
「私のお母さんも遅いよ。うちお父さんいないから…」
そう。お父さんは私が小学5年生の時、交通事故で死んだ。
それからお母さんは毎日仕事を頑張ってる。
「そっか。だったら遅くまで遊べるね♪」
「うん!」
正直いつも夜1人で寂しかった。子どもだって思われるかもしれないけど…本当は寂しかった。
でもこれからは翔也がいる。
いつも隣に。
「俺達もう超仲良いじゃん!!」
…そうだよ
「友達だもんね!」
友達。