お嬢様制作中?!
「ん~…もうちょっと、前に倒したほうがいいかな?」
「それは、奥に使ったほうがいいよ」
「もっと、ためて!」
………………!
椿君、きびしっ!!!
結局、あたしは椿君の言うようにお花を生けただけ
はぁ…
才能ないかも
「なっちゃん! そろそろ作ろうよ!」
人生初の生花は、こーちゃんの声で終わりを告げた
「椿君、ありがとう! 難しいね、生花って」
「そんなことないよ。 初めてだから、そう感じただけだよ。 料理楽しみにしてる」
「うん、ありがとう」
あたしはこーちゃんと一緒に、階段を使って一階に下りた