お嬢様制作中?!
「死刑とは言ったけど、これ食えるから、別にいいんだよ」
「え? でもマズイって…」
「俺は、食えないくらいマズかったらって言ったんだよ」
「あ、そ~なんだぁ……。」
「でも、次はもうちょっとマシなのにしてくれ…」
達也はカラになったお皿にスプーンを置くと、立ち上がって自分の部屋へ戻って行った
あたしは、達也の背中を見ながら
「うん! 任せといてっ!!」
と、言った
(…この自信はどこからくるんだろうか…。)
このとき、達也がこう思っていたことも、知らないし
部屋に戻ってから達也が、胃薬を飲んだことも知らなかった