【短】ぬいぐるみ作り
「……あー、もう!」
いきなり志紀は頭をガシガシと書いて、
「んな上目遣いすんなや……襲うで?」
なんて言い出した。
「へ!?」
ボンッと赤くなった私を、志紀は再び後ろから抱きしめる。
「今日……デート出来ひんくて、ゴメンなあ」
ボソッと呟く志紀を、可愛いと思う私は、変だろうか。
「ええよ。私はぬいぐるみ貰えたし!」
私的には、それでかなり満足なんやけど。
デートもしたかったけどね?
「そんなんで、ええの?」
「うん!」
「ほんま?」
「ほんまやて!志紀、可愛ええなあ♪」
つい、口から出てしまったことを、後悔したのはすぐ直後。
「あんま調子乗ると、ほんまにこのまま襲うで?」
私はすぐ後ろのベットに倒された。
え……!?えええー!?
な、何この状況!
口をパクパクした私を見て、志紀がくすっと笑う。
「デートが出来なかったお詫び、する?」
「……アホかあっ!!//」
たまにはぬいぐるみ作りも悪くないかも……
なんちゃって!
[END]