気になるアイツ


「はー…まじ?」

何この人…「はー…」って!!

「まじ、だってば」
「んー…じゃあ俺の後ろ、乗って行けよ?」
「…えぇ!?」
「や、乗ってけって。歩けねーんだろ?」

するとその男子はあたしの腕を思いっきり掴んで、
あたしを半ば無理矢理立たせた。

痛っ…
またもや激痛が走った。

「はい、乗って。」
「………あたし重いよ?」
「大丈夫。俺体力あるし」
「いや、でもあんた小さいじゃん」

そう。
あたしも今立って気付いたんだけど…
この男子、小さい…。

ってことはもしかして一年生?
中学一年生の頃はあたしの学年の男子も
みんな小さかったしね…。

あたしの身長は一五五センチだけど、
この男子はあきらかにあたしより十センチは小さい。

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