悪魔な天使

「直は?」


私はわかんない。
本当にわかんない。

楠さんと一緒に居るとこ見ても、そんなにショックうけなかったし…

でも、今すっごいドキドキしてる。

これが、なによりの証拠だよね

「たぶん好き…?」

そういうと翔は

「ハハッ何で疑問なんだよ!」

と、笑ってる。


「だっだってわけわかんなくて」

しどろもどろになりながら言う

「可愛い」

と言って私の頭を撫でる。
爽と同じだ。
爽も微笑みながら私の頭を撫でる。

「はっ恥ずかしいから!」

−ぎゅっ

ひぎゃっ!!!!なになに?


「ちょっ!」

「どれ位待ったんだろう。」

「なっなにが?」

「直に好きって感情で抱き着くの」


私もどれ位待ったんだろうずーっとずーっと待ってた

色々思い出して、涙が出てきた

「直っ??」

翔は私から体を離し心配そうに顔を覗き込む。


「好き…。」


「馬鹿」


そう言って塞がれた唇。

好きな人とキスって、すっごいドキドキするんだね。

唇が離れたときは、二人とも顔が真っ赤でしばらく笑いあってたね。
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