悪魔な天使

多々呆然と立ち尽くす私

なにか生暖かいものが頬を伝う。

「嫌だ。」

私は走り出した。

夢兎の後を追うように

泣きながら走ってるとだいぶ苦しい。

でも、今はそんなの関係ない。

だいぶ走って
やっと見えた夢兎の背中


その背中に向かって
「夢兎!!!!」

精一杯叫ぶ。

夢兎はゆっくり振り返って私の元に駆け寄ってくる


「なーたん何で泣いてんの?」

不思議そうに私の顔を見る夢兎


「夢兎のせいだよ。」

「え?」

「好きなの。夢兎の事。絶対好きになんない自信あったのにいつからかわかんないけど好きなの」

頭がグチャグチャになりながらも必死に伝える


「直。」

「嫌だよ!!何で行っちゃうの?のこっててよ。ねぇ夢兎!!嫌だ!」

夢兎の服にしがみつき泣きながら言う。

−ギュー

夢兎は私を抱きしめた

「俺がイギリスから帰ってきたとき…その時まで俺の事好きで居てくれたら…その時は俺と真剣に付き合ってよ」

真っすぐ綺麗な瞳で私を見ながら言う

「絶対だかんね。浮気すんなよ?」

「言ったでしょ俺はなーたんだけって」

「うん。そうだね」
暫く二人で抱き合ってたね
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