悪魔な天使
はぁ…
完全に夢兎に支配されている。
トントン
と誰かに肩を叩かれ、振り向くと。
「爽さんなんでしょう?」
不機嫌そーな顔をした爽さんが私を呼んでいる
「こっち座れ」
と、自分の横のスペースをトントンと叩いている
「はいはい。」
仕方なーく隣に座ると
「明日俺と一緒に学校行くぞ」
はぃぃぃ?
「なんでよ。嫌よ」
と言うと…
「お前に拒否権なんてねーんだよ」
と、長い指を私の顎に絡ませ綺麗な目で見てくる
「しっ知りません。」
やばぁぁい絶対顔赤いぞこれ!
「行かないと。全員に許婚ってばらすぞ」
ぼそっと私の耳元で呟いた
サーッと全身の血が…。
「わかりました!絶対行きます」
「ん。了解」
ほら、席戻れといって私の背中を押した。
呼んだのお前じゃん。
なーんて思いつつ席につく
相変わらず彼氏とお話中の圭ちゃん
「もうすぐで学校に到着致しまーす」
と、バスガイドさんが皆に伝えている
帰りって早いな
なんてぼけーっとしていたらあっという間に学校。
前の人がどんどんバスから下りる
私も下りた瞬間…。