悪魔な天使

1st angel


爽SIDE

昨日繭に電話した

俺と繭は遠い昔、付き合ってた

実は俺の一目惚れ。

たまたま本屋で見かけて、好きな作家が一緒で
声かけて、
よく会うようになって
付き合った。


繭は高校生なのに子供っぽくて、なんかほっとけない感じだった。


ある日繭の家に行ったとき
「爽〜私の部屋行ってて!!階段上がってすぐ右」

と、繭に告げられて階段を上がり部屋に入ったが…


「誰だあんた」

目の前に小さくて髪がふわふわで顔小さくて、目がくりくりで人形みたいな奴がいた

「あんたこそ、勝手に人の部屋は入ってくんな」

人の部屋??
もしかして俺、間違えた?

「繭の部屋って」

「この部屋の向かい側」

あーやっぱりか。

「じゃあごめん。」

とだけ言って部屋を出た


これが直と始めてあった日の事でした



その日からなぜか直の事ばっかり考えてた

繭と似てねーなとか
ちっせーなとか

可愛いなとか…。


繭と別れた日。
正直悲しくなかった。

理由は直の事好きになってたから。

高校生になって、直に翔からよく聞いてるとか言ったけど、全然聞いてないし

可愛いとか前から知ってるしみたいな感じだった
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