悪魔な天使
俺はコートを持って部屋から出た
「待ってよ爽!!」
後ろで波奈が叫んでるが
無視。
廊下を歩いていると
「おい爽!波奈ちゃんは?」
と、親父が聞いてきた。
その言葉を無視して
「楠社長。申し訳ありませんが。私は波奈さんと婚約は出来ません。」
それだけ言ってある場所へ向かう。
−ガチャ
戻ってきちまったよ。
リビングにはいるとそこには直と夢兎がいた。
「あーら爽君帰ってきたの?」
と、わざとらしく言う夢兎
「うっせー。」
「全く。素直になりやがれ」
「はぁ?」
夢兎は俺の真隣に来て
「直とは、別れたから」
と、呟いて
「じゃあさようならーん」
といって家から出ていった
沈黙…。
そりゃそうか。
「「あのさ」」
声がハモった。
「なっ何?爽からどーぞ」
「いや。直から」
いやいやと、暫くもめた結果
「えーっと…今日楠さんとお見合いしてたの??」
怖ず怖ずと聞いてくる直
「そうだけど。なんで?」
「嫌っ別に…」
何だこの雰囲気。
気持ち悪い。
「で、爽は?」
「あっ夢兎と別れたの?」