悪魔な天使
直SIDE
確かに昔言われたねー
「直から俺を求めてくる」
って。
あの頃は絶対に無いと思ってたのに。
「そーですね。」
と、適当に返す
「何その返事〜」
爽がブスーッとしている。
「ていうか…離れてよ。」
爽は私の上に跨がっている
「えっなんで?」
なんでって…
「もうヤる気ないんでしょ」
「無いわけじゃ無い直が嫌がってたから」
だーかーらー嫌がってないってば!
「はぃはぃ私が悪うございましたー」
「何怒ってんの??」
怒ってないし。
「そっちがいけないんじゃん。」
どこまでも素直じゃない私。
素直になりたくても。なれないんだもん。
「別に悪い事してなくね?」
あー有り得ない!
性格悪すぎる!
何でこんなの好きになっちゃったんだろ。
てか、私たちって付き合ってんの?
お互い好きって言ったけど、付き合おうなんて言ってない。
じゃあ私たちはどんな関係なわけ?
「…んー…」
「直?」
爽が心配そうに顔を覗き込んできた。
「えっ?あーごめん。」
「何考えてたわけ?」
正直に言うべきか。でも、ちがかったら恥ずかしい…
「あっあのさっ!」
「ん?」