波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
それから1週間が経った。
放課後、部室で着替えてる時に、部員の子が大声で叫んだ。
「すごいニュースやで!!!」
1年から3年の部員みんなが、その子に注目した。
「あの、チョー有名人の城之崎大雅が、学校をやめるって噂やで」
学校を
やめる?
大雅が?
嘘や。
私の肩を抱いてくれた彩加。
亜子が、質問する。
「その噂、嘘っぽい。ほんまなん?」
後から部室に入ってきた数人が、興奮気味に話し出す。
「さっき、大雅のお父さんらしき人が職員室に来とってんて!大雅に似てめちゃめちゃかっこよかったらしい!!」
「大雅の顔、殴られたみたいにはれててんて!多分、なんかやらかしたんやろ」
「いくらかっこええからって、やりたい放題やったからなぁ。でも…… ファンクラブの子、絶対泣いてるよな」
好き勝手に話す姿に、涙が溢れた。
大雅のこと何も知らんくせに。