波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
「杏奈ぁ!!大丈夫か?」
「あんた、やっぱり大雅のことあきらめれてないんやん」
「噂やし、まだわからんって」
優しい私の友達。
大事な友達が、私の肩や背中に手を置いてくれる。
幸せもんや、私は。
「ごめん。ごめん…… どうしたんやろ、私」
無理して笑ってみた。
「無理せんでえーねん!!あほやな、杏奈」
亜子が私を抱きしめてくれて、私は子供のように声を上げて泣いた。
泣き声に気付いたんか、誰かが部室をノックした。
「はい?」
「どないしたんや?」
その声は、コーチ。