波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
「強がらんでええから。別に俺のことまだ好きちゃうくてもええから…… 俺に甘えろって」
コーチ……
ごめんなさい。
コーチの胸で泣きながら、頭の中に浮かんでいるのは大雅の顔やねん。
コーチ、コーチのこと好きになれたらええのに。
なれるんかな。
時間がたてば、大雅のことも思い出になっていくん?
「ありがとう」
コーチは私の“ありがとう”を、また誤解する。
「俺こそ、ありがとう。俺がお前のこと幸せにするから」
あごに手をそえて、もう片方の手で私の涙を拭う。
無駄のない動き。
さすが大人やなって感心してると……
キスされた。