波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
叩いて逃げるほど嫌じゃなかった。
ちょっとだけ、悲しかっただけ。
大雅にキスされた唇が、別の人のものになった気分。
「俺と付き合ってくれる?」
「好きちゃうのに、付き合うのおかしくない?」
「ええよ。3日で好きになる。久保田を俺に夢中にさせたるから」
どこから来るんや、その自信。
また思い出す。
自信過剰やったアイツを……
「好きな子おんねん」
「知ってるって。城之崎大雅やろ?アイツはやめとけ」
またキス。
拒むこともできず、ただ身を任せてた。
なんやろう。
心が動くわけでもなく、ただの唇と唇の接触。
大雅とは違うキスの仕方やな~って、落ち着いて分析したりして。
大人のキスは、私の心をちっとも動かさへんかった。
ますます恋しくさせてしまう。
アイツを……