波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
「何を泣いとんじゃ。泣くくらい好きなんやったらぶつかったらええやろ」
お兄ちゃんの言う通りや。
何回もチャンスはあった。
でも、私は大雅から逃げた。
ううん。
心のどこかで、追いかけてくれるのを期待しとったんかもしれん。
私が冷たくしたら、大雅はどう変わるかなってアイツのこと試してた部分もある。
だからこそ、後悔してる。
なんで、美術室に行かんかったんやろう。
なんで、大雅を選ばんかったんやろう。
「学校辞めるのもほんまなんかな……」
「それは調査中や。よう聞けよ!おらんようになってからいくら後悔しても遅いんやで」
お兄ちゃんの言葉は、私の心にグサっと刺さる。
おらんようになってから……
おらんようになるん?
大雅、学校やめるん?