波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
私は走った。
向かう先は、大雅のクラス。
こんな騒ぎの中、大雅を呼び出すなんて絶対に目立つけど、
それどころじゃない。
お兄ちゃんの言葉を思い出す。
“おらんようになってから後悔しても遅い”
そや。
「城之崎、おる?」
廊下側の席に座ってたバレー部の女の子に声をかけた。
「大雅?さっきお父さんらしき人が来て、一緒に帰ったで」
「え?」
「だから、ますます噂がほんまっぽくなって、みんな騒いでんねん」
私はまた走った。
数分前に教室から出て行ったのなら、まだ間に合うかもしれへん。
大雅!!!!
大雅!!!!!!