波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
「久保田、追うな!!」
大雅を追いかけそうになった私の腕は、コーチに掴まれてた。
「コーチ……」
「久保田、アイツのこと好きやったんか?」
過去形じゃない。
やっぱり私は、今も大雅が好き。
アイツを追いかけたいって体が叫んでる。
でも……
「俺を選んでくれたんやな。俺、絶対久保田のこと大事にするから。泣かせへんし、嫌なこともせーへんって誓う」
優しく肩に手を乗せられた。
この手を振り切って、大雅を追いかけることなんかできひん。